テクノポートの五月女です。ホームページの最初に見る部分をファーストビューと呼びます。今回は、効果的にファーストビューに動画を使用しているBtoBサイト11選を紹介します。自社でファーストビューに動画を使用を検討している方に参考になれば幸いです。
この記事の目次
ファーストビュー動画とは
ファーストビュー動画は、Webサイトの訪問者が最初に見る部分(ファーストビュー)に配置される動画になります。訪問者がサイトにアクセスした際に見える部分になるため、インパクトを与えることが可能です。ファーストビュー動画は、訪問者の興味を引き、サイトからの早期離脱を防ぐ効果があります。また、短時間で多くの情報を伝えることができ、企業や製品のイメージを効果的に伝えることができます。
ファーストビュー動画事例
今回は、BtoB企業の事例を中心に11選ピックアップしました。どのような動画がどのように載せられているかを紹介します。
P&G
P&Gでは画像を軽いズームをうつけたスライドショーにしており、イノベーションをイメージさせるため研究の画像やグローバルなイメージを出すための画像を使っております。4~5秒ほどで切り替えが早く、訪問者を飽きさせないための工夫をしております。また、右上再生/一時停止ボタンがあり、ゆっくり見たいと思った時に止められるような設定になっています。
マツダ株式会社
マツダでは、サイトを重くさせないように自動で動画が再生されるのではなく、埋め込み式にしています。「前向きに今日を生きる人の輪を広げる」を表現するために子供、自然、多国籍種の方々の目線、研究への取り組みを取り入れております。未来へと向かって進化していくイメージができてとてもいい動画になっています。参考にご覧ください。
JT(日本たばこ産業株式会社)
JTではスライドショーに動画を入れ込む形の動画にしています。コーポーレートカラーの緑の線が多くの取り組みに関連していることを表現している動画になっています。一つの動画が2~3秒ほどで切り替わっているので飽きづらく、場面の切り替えなどが少なく、緑の線が連続して出ているためずっとみれる動画になっています。右下に再生/一時停止ボタンがあり、こちらも気になった部分をゆっくり見れるようになっています。
トヨタ紡織株式会社
トヨタ紡績では、Visiondである、「すべてのモビリティへ”上質な空間”を提供」のテキストの背景に明るさを下げた、主製品である車のシートの動画を流しています。この動画の見せ方は、動画が文章を邪魔しないので、文章メッセージををアピールするために有効な手段だと思います。
ミネベアミツミ株式会社
ミネベアミツミでも画像のスライドショーを用いて、事業内容を表現しています。画像の切り替わるタイミングで、3色の円が出てくるので優しいイメージの印象を与えています。動画素材がなくても画像のスライドショーと図形のアニメーションで、ファーストビューでインパクトを出すことが可能な例となっています。
株式会社IHI
IHIでは「自然と技術が 調和する社会を創る」をキャッチコピーをメインに背景に、動画を流すスタイルのファーストビューになっています。自然の写真と、車や飛行機などの人工物が出ることでキャッチコピーを表現しています。scrollのアニメーションが表示されており、下部のコンテンツをアピールしています。
ENEOSホールディングス株式会社
ENEOSホールディングスもサイトが重くならないよう埋め込み式の動画を使用しています。長期ビジョンを紹介する動画となっており、白黒の昔の動画を使用しての長期で培ってきた技術力や成長力の表現や、会社、研究、工場など様々なシーンを出すことによる連携力の高さなどをイメージをつかせることができています。最後の部分のテキストの出方もおしゃれでいいですね。
同和鍛造株式会社
同和鍛造では工場の様子を前面に出したファーストビュー動画になっています。きれいな工場の様子や自社が保持している装置をアピールできとてもインパクトがある動画になっています。
鳴滝工業有限会社
鳴滝工業ではドローンを使用した動画をつかったファーストビューとなっています。ドローンを使用した動画にすることで、普段絶対に見れない角度から工場の様子が見れるため、新鮮さと興味を惹きつけ離脱率を下げることが可能となっています。
NISSHA株式会社
NISSHAでは、事業内容をスライド形式にまとめた動画となっています。1カット2~3秒ほどで切り替わっていくため飽きさせずシンプルにわかりやすい動画となっています。事業内容が端的にわかる内容になっているため、ファーストビューの動画として参考にしたい動画となっています。
テクノポート株式会社
弊社テクノポートでは、文章を強調するために、あえて白背景に文章を載せ、その下にイメージの動画を載せる構成としています。下部分で動画が動いているため、訪問者の興味を惹き下までスクロールさせることを目的にこのような構成にしています。
ファーストビュー動画を使用するメリット
ファーストビューに動画を配置することは、ウェブサイトの効果を大きく高めることができます。その主なメリットは、エンゲージメント率の向上と、短時間での豊富な情報伝達にあります。それぞれの利点を詳しく見ていきましょう。
ホームページのエンゲージメント率の向上
ファーストビュー動画は、ホームページ訪問者の注意を瞬時に引き付けるコンテンツです。ホームページを分析する指標の一つである、よく見られているページの割合を示すエンゲージメント率を上げることが可能です。
サイトの入り口となるファーストビューに動画を配置することで、訪問者の滞在時間を延長させることができます。動画コンテンツは、ユーザーをサイトに引き留める力があり、結果としてページの離脱率を下げることにつながります。また、動画を通じて企業の雰囲気や事業内容を効果的に伝えることで、ブランド印象の向上も図ることができるでしょう。
多くの情報を短時間で伝える
ファーストビュー動画のもう一つの大きなメリットは、短時間で豊富な情報を伝達できる点です。テキストや静止画では表現しきれない内容を、動画なら効果的に伝えることができます。情報伝達の効率性という観点から見ると、1分間の動画は約3,600ページ分のテキスト情報量に相当すると言われています。ファーストビューに配置された動画は、サイトを訪れたユーザーに対して瞬時にメッセージを届けることができます。
ファーストビュー動画を使用するデメリット
ファーストビュー動画は多くのメリットがある一方で、いくつかの課題もあります。これらのデメリットを理解し、適切に対処することが、効果的な動画活用につながります。
ページ読み込み時間の増加
ファーストビュー動画の最大の課題の一つは、ページの読み込み速度に与える影響です。動画ファイルは一般的にデータ量が大きいため、ウェブページの読み込み時間が増加する可能性があります。この問題は特にスマートフォンなどのモバイルを使用する際に考えられ、ユーザーの通信環境によっては、動画がスムーズに再生されないケースも少なくありません。
読み込みの遅延は、ユーザー体験を著しく損ない、結果としてサイトからの離脱率を高めてしまう危険性があります。サイトが読み込めないのでブラウザバックをしてしまったことがある方は、いらっしゃるのではないでしょうか。
この課題に対処するため、事例のマツダやENEOSホールディングスのように、埋め込み式の動画を採用する方法もあります。この手法では、ページの基本的な要素を先に読み込み、その後、訪問者が動画を表示することで、初期読み込み時間を短縮しつつ、動画の効果を最大限に活用することが可能となります。
再生の問題
もう一つの重要な課題は、動画再生に関する技術的な問題です。ユーザーが使用しているブラウザやデバイスの種類、バージョンによっては、動画が正常に再生されないケースがあります。、一部のユーザーにとっては、サイトの主要なコンテンツにアクセスできないということが出る可能性があります。
この問題に対処するためには、動画が再生できない場合の代替手段を用意することが重要です。例えば、動画の主要な内容を要約した静止画像やテキストを準備し、動画再生が不可能な場合に表示するという方法があります。
まとめ
ファーストビューに動画を使用することでホームページの魅力をさらに高めることができます。今回あげた事例が参考になれば幸いです。テクノポートは製造業1,000社のWebマーケティングを支援してきた実績があり、動画コンテンツの制作も可能です。製造業での動画制作に興味がある方は、ぜひお問い合わせください。