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オウンドメディア運用を成功に導く5つのコツ。課題、運用代行に任せるべき理由も解説

【執筆者紹介】卜部克哉
この記事の執筆者
卜部克哉
会社名:テクノポート株式会社
執筆テーマ:Web広告、Webマーケティング
【経歴】
通信機器メーカーでの法人営業を経てWebマーケティングコンサルタントへ。セールスとWebマーケティング(サイト改善/SEO/Web広告など)両方の視点から製造業の認知拡大とリード獲得施策を得意としている。

【寄稿実績】
製造業にとってオンライン展示会は“使える”のか? コロナ後の可能性を考える(MONOist)
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こんにちは、テクノポートの卜部です。オウンドメディア運用を始めたいけど、何からすればいいのかわからない方は多いのではないでしょうか。そもそも、運用する意味があるのか疑っている人もいるかもしれません。

そこで今回は、オウンドメディア運用の効果や成功に導くためのコツ、よくある課題を解説します。これから始めたい方も、現在運用していて課題を抱えている方も必見の内容です。

ぜひ本記事を参考に、Webマーケティングで成果をあげましょう。

オウンドメディアとは

オウンドメディアとは自社で保有、運営するメディアのことです。インターネット上に作Webサイトをおもに指しています。

認知度向上だけではなく、

  • 顧客教育
  • ブランディング
  • 採用

にも活用されています。

なお、オウンドメディアは、Webマーケティングにおける手法のひとつです。

ほかには、

  • ペイドメディア:掲載料を支払うことでプレスリリースやインタビュー記事等を載せてくれる
  • アーンドメディア:金銭のやり取りをしていない第三者の口コミや意見が掲載されている

もあり、3つあわせて「トリプルメディア」とよばれるほど、企業マーケティングには不可欠なものと認識されています。

上記が正確な言葉の定義ですが、Webマーケティングにおいてオウンドメディアという語を使用するときには、コーポレートサイト以外に作る記事形式のコンテンツを沢山載せるブログのようなメディアを指すことが多いです。今回の記事ではこの狭義でのオウンドメディアについて解説します。

オウンドメディア運用が注目されている3つの理由

オウンドメディアは企業にさまざまな恩恵をもたらしてくれます。なぜオウンドメディアが注目されているのか、理由を3つ紹介します。

順番に見ていきましょう。

1.ブランディングができる

オウンドメディアを運用することで、「◯◯ならこの会社だ」というブランディングが可能です。

自社が管理しているサイトなので、正確な情報を自分たちの言葉で伝えられます。そのため自社の得意分野において、悩みや課題を抱える人に役立つ情報を届けられるわけです。その結果、信頼を寄せてもらえるようになり、専門家としての地位を確立できます。

2.自社のサービスや商品を知らない顧客を集客できる

オウンドメディアは、将来サービスを購入する可能性があり、まだ自社のことを知らない人からも認知を獲得できます。つまり、潜在顧客の獲得にも貢献してくれるわけです。

オウンドメディアの本質は、顧客課題の解決です。悩みを解消したくて検索してくるユーザーに対して最適解を提供します。そして自社サービスであれば、解決策をより手軽に実行できたり、最短ルートで問題解決できたりすることを伝えて、認知してもらうわけです。

3.売上増加が期待できる

オウンドメディア運用に取り組むことで、自社商品やサービスの成約率アップが期待できます。ユーザーの役に立つコンテンツを投稿し続けることで、将来成約の見込みがある人を集客し、顧客教育もしていけるからです。

本気度の高い人が問い合わせや商談に進んでくれるため、成約の確度が高まります。なかには、自社のファンになってくれる人も出てくるでしょう。他社に乗り換える理由がなくなるため、リピート率向上も見込めます。

オウンドメディア運用における5つのコツ

ただ運用しているだけでは、オウンドメディアの効果は得られません。これから紹介する5つのコツを参考に取り組んでみてください。

それぞれ詳しく解説していきます。

1.目的を明確にして社内で共有する

オウンドメディアは、集客やブランディング、認知度向上などを目的に構築していくものです。

そこで、成果目標を数字で明確にして社内で共有し、定期的な振り返りをしましょう。

オウンドメディア運用には、労力がかかります。そのため、コンテンツを制作すること自体が目的になってしまうケースが多く見受けられます。

あらかじめ目的をみんなで共有し、定期的にチェックすれば、手段の目的化を防げるでしょう。すでに運用している企業も、改めて考えてみてください。

2.ターゲット市場を選定する

オウンドメディアを成功させるにはターゲット市場を絞ることが重要です。

自社のポジションや優位性を活かせる場所を選定できれば、効率よく集客していけます。

まずは市場を細分化することから始めましょう。最初は以下の代表的な変数を使って絞り込んでみてください。

  • 地理的変数:住んでいる場所や文化など
  • 人口動態変数:年齢や家族構成、職業など
  • 心理的変数:ライフスタイルや価値観など
  • 行動変数:求めるベネフィットや購買パターンなど

ライバルが発信している内容や、SNSの口コミなども参考になります。誰に、何を伝えれば価値提供できるのかを考えてみてください。

3.SEOとキーワード戦略の策定

オウンドメディアで集客するメインの方法は、検索エンジンで上位を獲得することです。

そこで、以下のようなSEO対策をする必要があります。

  • CMSの導入
  • サイト構造の設計
  • 内部リンクの設計
  • Webサイトの初期設定

内製で初期設定を進めていきたいのであれば、CMSにはWordPressを使いましょう。優良なテーマもあわせて導入することをおすすめします。

検索上位を獲得できる記事にするには、キーワード戦略がとても重要です。ターゲットユーザーが検索するキーワードで、かつ後発でも競合に勝てるものを戦略的に選ぶ必要があります。

4.質の高いコンテンツを制作する

オウンドメディアに投稿する記事は、内容を充実させる必要があります。ターゲットに役立つ情報を提供できなければ、ユーザーにも検索エンジンにも評価されないでしょう。

つまり、検索上位に表示されて、たくさんの人に喜ばれるメディアにするには、欠かせない要素です。

充実度の目安は、記事の文字数が3,000文字以上になっていることです。社内の技術者や顧客と直接やり取りする営業マンにも詳細をヒアリングして、専門性の高いコンテンツにしていきましょう。

5.定期的な分析と評価をする

目標達成には定量的な評価が不可欠です。オウンドメディアであれば、正しい運用ができているかどうかのチェックが必要です。

定期的に、以下の指標が伸びているかを確認しましょう。

  • 検索順位
  • 表示回数
  • クリック率
  • コンテンツのセッション数
  • ページ/セッション

なお、最初の3か月はコンテンツが少ないため、データが蓄積していきません。はじめのうちは制作に注力して、3か月過ぎてから分析を始めましょう。

オウンドメディア運用時のよくある課題

オウンドメディア運用で失敗を避けるには、あらかじめ起こりそうな問題点を把握し、適切に対処していく必要があります。これから解説するよくある課題を参考に、準備を進めましょう。

リソース不足

オウンドメディア運用にはリソースが必要です。

キーワード選定から記事の制作、公開前のチェックや改善までを安定してこなすのは、一人では不可能でしょう。もし一人だけで取り組んだ場合、担当者に負荷がかかり、更新が止まってしまうこともあります。

ページビューが伸びない

ほとんどのオウンドメディアが、記事を投下してもページビューが伸びないという課題に直面します。

なかにはSEO対策やキーワード戦略をイチから見直す必要があることも十分にありえるでしょう。

変更した施策の成果が出るまで3か月ほどかかるため、やみくもに取り組んでいると結果が出るまでかなり遠回りしてしまいます。

売り上げにつながらない

「サイトの訪問者は増えてきたのに、問い合わせや商品の成約につながらない」という悩みを抱える企業も多いです。

キーワードや記事の内容と自社サービスの親和性が低いケースや、記事のなかでの訴求が不十分な場合もあります。

アクションへの誘導やボタン・バナーの内容ひとつで成果が大きく変わることもあるため、慎重に見直す必要があります。

記事の品質が安定しない

ユーザーの役に立つ企画や記事の内容がわからず、そもそも質が高いかどうかも見分けがつかない場合もあるでしょう。このような状態では、記事の品質は安定しません。

キーワードを検索するユーザーに適切な内容を届けるには、記事制作の知識とスキルが必要です。そのため、社内に専任者を育てる必要があります。

オウンドメディアを運用代行に任せるべき理由

オウンドメディア運用は、基本的に代行業者に任せるのがおすすめです。

社内にSEOや記事制作の知識をもつ人がいるのであれば内製化でも運用できますが、毎月安定してコンテンツを投下するには、リソースが足りないでしょう。

なお、記事制作会社には、メディアの戦略策定も任せられます。リソース不足の解消だけでなく、根本的な部分から見直しを行えます。思うような結果を得られていないのであれば、ぜひ検討してみてください。

まとめ

オウンドメディア運用はWebマーケティングに欠かせないものです。

内製化も不可能ではありませんが、成果を出すには専門的な知識とリソース・時間が必要です。したがって、最短で結果を出したいのであれば、運用代行に任せるのがおすすめです。

テクノポートでは製造業に特化したオウンドメディア運用のお手伝いをしています。興味のある方は、ぜひお問い合わせください。

この記事の執筆者
卜部克哉
会社名:テクノポート株式会社
執筆テーマ:Web広告、Webマーケティング
【経歴】
通信機器メーカーでの法人営業を経てWebマーケティングコンサルタントへ。セールスとWebマーケティング(サイト改善/SEO/Web広告など)両方の視点から製造業の認知拡大とリード獲得施策を得意としている。

【寄稿実績】
製造業にとってオンライン展示会は“使える”のか? コロナ後の可能性を考える(MONOist)
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