技術ライティングコラム

ものづくりの魅力を動画で発信!事例10選と制作ポイント解説

【執筆者紹介】五月女祐亮
この記事の執筆者
五月女祐亮
会社名:テクノポート株式会社

新卒で入社した会社で日本の製造業におけるWeb活用に興味を抱き、その新たな可能性に魅了され、テクノポートに参加。専門的で高度な技術を有する日本の技術の魅力を、わかりやすく発信していくことに全力を注ぐ。

【経歴】
理学部化学科大学院卒業後、産業ガス業界へ就職。
2023年5月より、テクノポートへ入社。
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こんにちは、テクノポートの五月女です。ものづくりは、日本が世界に誇る技術力が結集した文化になります。製造現場では、長年培ってきた職人技や最新のマシーンを使った加工など幅広い技術が集結しております。近年は「動画」を活用することで、製造プロセスや製品に込められた想いをリアルに発信し、視聴者からの共感や支持を集める事例が増えています。本記事では、大手企業から中小企業・個人クリエイターまで、魅力的なものづくり動画の事例を10選ご紹介し、あわせて動画制作のポイントと基本ステップについて解説します。

参考にしたいものづくり動画

テクパルコ(テクノポート株式会社)

テクノポート株式会社は、オリジナルキャラクター「テクパルコ」を活用した技術紹介動画を制作・公開しています。このキャラクターが案内役となることで、ものづくりの現場で使用される複雑な技術や専門知識を、初心者にもわかりやすく解説することに成功しています。親しみやすいキャラクターを通じて情報を伝えることで、技術的な内容でありながらも視聴者の興味を引き付け、専門知識がない人でも楽しく学べる工夫が施されています。

キヤノン株式会社

サンケン電気株式会社

サンケン電気株式会社は半導体製造工程を詳細に紹介する動画を制作しています。半導体製品は、微細なホコリも排除したクリーンルームで製造されるため、通常は一般の人が製造現場を見学することはできません。同社はこのクリーンルーム内の様子を撮影した動画を公開することで、最先端の設備と高度な製造技術を効果的にアピールしています。

本田技研工業株式会社

本田技研工業株式会社では、自動車製造の全工程を紹介する動画シリーズを公式サイトで公開しています。プレス、溶接、塗装、組み立てなど各製造工程ごとに詳細な動画を制作し、ホンダのものづくりへのこだわりと高度な技術力を視覚的に伝えています。

燕市PR動画

新潟県の燕市は、金属加工技術で世界的に知られる産地です。同市では、独自の高度な加工技術を紹介する動画を制作しています。海外市場をターゲットにしているため英語ナレーションを採用し、燕市の職人たちがあらゆる金属加工に対応できる技術力を効果的にアピールしています。

浅野鍛冶屋

浅野鍛冶屋は、人気漫画に登場する刀を本格的に再現する動画を制作しています。伝統的な鍛冶技術と現代のエンターテインメントを見事に融合させたこの取り組みにより、多くの視聴回数を獲得しています。

株式会社七色

塗装職人として27年のキャリアを持つ熟練職人が、そのスピードと技術の高さを余すところなく披露する内容となっています。映像では、緻密な作業工程や巧みな技が実際の作業風景とともに分かりやすく伝えられており、ものづくりの現場の迫力を感じることができます。

プロセスX

プロセスXは、製造現場の裏側に密着するドキュメンタリーシリーズです。町工場や製造現場を徹底取材し、独自の視点で加工技術の魅力を伝える人気チャンネルとなっています。特徴的なのは、ナレーションを一切使用せず、製造工程の実際の音とバックグラウンドミュージックのみで構成されている点です。この演出方法により言語の壁を超え、日本国内だけでなく海外の視聴者からも高い支持を得ています。

Yamabiko Wood Art

Yamabiko Wood Artは、卓越した木工旋盤技術を紹介する人気チャンネルです。プロセスXと同様に、ナレーションを使用せず、木材を削る音や機械の動作音、BGMだけで作品制作の過程を表現しています。まるでASMR(自律感覚絶頂反応)コンテンツのように視聴者をリラックスさせながら、職人技の魅力を伝えています。

Hyper Tech

シリコンラバーに顔料を混ぜる過程を動画で表現しています。ナレーションを使わず、BGMだけを効果的に用いることで、色彩が混ざり合う瞬間の視覚的魅力を引き立てています。

「ものづくり動画」のポイント

実際の製造プロセスを見せる

ものづくり動画では、製造工程を詳しく見せることが大切です。生産ラインの様子や細かい作業手順を映すことで、視聴者は技術の進歩や職人の努力を実感できます。製品が完成するまでの過程を理解することで、視聴者は感動を覚えるでしょう。

職人・エンジニアを前面に出す

動画に職人やエンジニアを登場させることで、作り手の情熱や専門知識を直接伝えられます。彼らの手仕事や技術へのこだわりを映すことで、視聴者は人物に親しみを感じます。同時に、技術の背景にある人間ドラマや情熱も伝わり、ものづくりの奥深さや信頼性が際立ちます。

エンターテイメント性を高める

エンターテイメント要素を取り入れると、専門的な内容や複雑な製造工程も視聴者にとって魅力的になります。視覚的な演出、ストーリー展開、適切なBGMやナレーションを加えることで、硬くなりがちな専門内容も親しみやすくなります。

また、親しみやすいキャラクターを用いて動画を制作することも効果的な方法です。製品や企業のマスコットキャラクターが製造工程を案内したり、技術を解説したりすることで、複雑な情報も理解しやすくなり、視聴者の記憶に残りやすくなります。キャラクターを通じて情報を伝えることで、ブランドの個性も表現でき、視聴者との感情的なつながりも生まれます。これらの工夫により、一般視聴者も楽しみながらものづくりの魅力を感じられる動画になります。

ものづくり動画制作の基本ステップ

企画立案

まず、動画制作の初めの一歩は企画立案です。この段階では、伝えたい技術やストーリーを明確にし、誰に向けた動画なのか、どのようなメッセージを発信するのかを練り上げます。ターゲットとなる視聴者を想定し、動画のコンセプトやテーマを詳細に決定することで、制作全体の方向性がしっかりと定まり、成功に向けた基盤を築くことができます。

撮影

次に、撮影工程では、企画で決めた内容を映像として捉える重要な作業を行います。製造プロセスや職人の手仕事を高画質で記録するために、適切な撮影機材とライティングが必要です。現場の臨場感や細部のディテールを忠実に映し出すことで、視聴者は映像を通してものづくりの現場に入り込むような体験ができます。

編集

撮影後は編集工程に移ります。撮影素材をもとに、伝えたいポイントをより効果的に表現するための構成やカットを施します。不要なシーンを削ぎ落とし、テンポよく仕上げながら、音楽やナレーションを加えることで映像に動きを与え、視聴者の感情に訴える作品へと昇華させます。編集は、ストーリー性や視聴体験を左右する重要なステップです。

YouTubeへの投稿

最後に、完成した動画をYouTubeに投稿する段階では、より多くの視聴者に届くよう、タイトル、サムネイル、説明文などの最適化(SEO対策)が重要です。また、投稿後の視聴者からのコメントやフィードバックを次回の動画制作に活かすことで、継続的な改善と成長を図れます。これにより、動画がより広い層にリーチし、ものづくりの魅力を効果的に伝えることができます。

まとめ

ものづくりの現場には、技術の進化と職人の情熱が凝縮されています。動画を通じてその魅力を伝えることで、企業やクリエイターは新たなファンを獲得し、ブランド価値を高めることができます。紹介した事例や基本ステップを参考に、ぜひ自社の魅力を動画で表現してみてください。

弊社では製造業1,000社のWebマーケティングを支援してきた実績があり、動画コンテンツの制作も可能です。製造業での動画制作に興味がある方は、ぜひお問い合わせください。

この記事の執筆者
五月女祐亮
会社名:テクノポート株式会社

新卒で入社した会社で日本の製造業におけるWeb活用に興味を抱き、その新たな可能性に魅了され、テクノポートに参加。専門的で高度な技術を有する日本の技術の魅力を、わかりやすく発信していくことに全力を注ぐ。

【経歴】
理学部化学科大学院卒業後、産業ガス業界へ就職。
2023年5月より、テクノポートへ入社。
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