技術ライティングコラム

ホワイトペーパーの制作費、実例を紹介

【執筆者紹介】卜部克哉
この記事の執筆者
卜部克哉
テクノポート株式会社
技術ライティング事業部 責任者

【経歴】
機器メーカーで技術営業(7年)→ Web広告代理店 → テクノポート入社

【得意分野】
・製造業のWebコンテンツ制作
・SEO記事、技術記事、導入事例記事、ホワイトペーパー(ダウンロード用資料)
・技術記事の制作本数は100本を超える

【寄稿実績】
AI時代における製造業のコンテンツ戦略|MONOist
製造業にとってオンライン展示会は“使える”のか?コロナ後の可能性を考える|MONOist

【SNS】
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テクノポートでホワイトペーパーの制作を担当している卜部です。ホワイトペーパーは、企業が自社の専門知識や技術的な見解を詳細にまとめた資料です。主にリード獲得の動機づけとして使用されます。

近年、多くの企業がホワイトペーパーの重要性を認識し、制作を検討していますが、実際の制作費用については不透明な部分が多く、適正な価格設定に悩む企業も少なくありません。そこで今回、テクノポート社の実際の価格表を公開し、ホワイトペーパー制作に関わる具体的なコストをお伝えします。

この記事の目次

ホワイトペーパーの相場費用

ホワイトペーパーの制作費用は、依頼範囲やページ数によって幅がありますが、企画〜デザインまでの一式で50〜60万円程度が一般的な相場です。

テクノポートの価格体系では、企画・構成が1万円/ページ、執筆が10〜16万円(ページ数に応じて変動)、デザインが1.5万円/ページに設定されています。15ページのホワイトペーパーをフルオーダーした場合、合計約53.5万円~が目安となります。

費用の内訳や詳細な価格表は、以下からダウンロードいただけます。

ホワイトペーパーの価格表をダウンロードする >

※営業電話等は行いませんので安心してダウンロードください。

ページ別の料金目安

当社の価格体系(企画・構成1万円/ページ、執筆10万円、デザイン1.5万円/ページ)をもとに、ページ数別の目安費用を示します。いずれも企画〜デザインまでの一式価格です。

ページ数 企画・構成 執筆 デザイン 合計目安
〜5ページ 5万円 10万円 7.5万円 約22万円〜
5〜10ページ 10万円 12万円 15万円 約37万円〜
10〜15ページ 15万円 14万円 22.5万円 約51万円〜
15〜20ページ 20万円 16万円 30万円 約66万円〜
20ページ以上 別途お見積もり 別途お見積もり 別途お見積もり 要相談

依頼範囲別の料金目安

ホワイトペーパーの制作は、すべての工程を一括で依頼するケースばかりではありません。社内にすでにリソースがある場合は、特定の工程だけを外注することも可能です。

依頼範囲 費用目安 向いているケース
企画・構成のみ 1万円/ページ 執筆・デザインは社内対応できる場合
執筆のみ 10万円〜 構成は決まっており、文章化だけ依頼したい場合
デザインのみ 1.5万円/ページ 原稿はすでに完成している場合
企画〜制作一式 上記合計 初めてホワイトペーパーを制作する場合
取材・調査含む 上記+α 一次情報の収集が必要な場合
LPや運用支援込み 別途お見積もり 公開後の効果測定・改善まで依頼したい場合

修正費はどこまで含まれる?追加費用が発生しやすいケース

制作会社への依頼では、見積もり段階では見えにくい追加費用が発生することがあります。事前に確認しておくべき主なポイントは以下のとおりです。

無償修正の回数上限
多くの制作会社では、各工程につき1〜2回の修正を契約に含んでいます。上限を超えた修正依頼は、追加費用の対象となります場合があります。

修正の範囲
軽微な文言の修正は無償対応でも、構成の大幅な変更や追加ページの作成は別途費用が発生するケースがほとんどです。「修正」の定義を事前に確認しておくことが重要です。

素材・画像の調達費用
写真や図版を新たに制作・購入する場合は、デザイン費とは別にコストが発生します。お客様側で素材を提供できるかどうかも、費用に影響します。

ホワイトペーパー制作費を左右する6つの要因

制作費用は、以下の6つの要因によって大きく変動します。見積もりを取る前に把握しておくことで、適切な予算設定が可能になります。

ページ数

最も直接的に費用へ影響するのがページ数です。企画・構成とデザインはページ単価制のため、ページ数が増えるほど費用は比例して高くなります。一般的な制作ボリュームは10〜20ページ程度ですが、訴求したい内容の深さや読者の属性に応じて最適なページ数は変わります。

企画の有無

企画工程とは、想定読者の定義や全体のストーリーラインを策定する作業です。この工程を省略すると、制作コストは抑えられますが、「誰に・何を・どの順番で伝えるか」が曖昧なまま制作が進むため、完成後に大幅な修正が発生するリスクがあります。戦略的なリード獲得を目的とする場合は、企画工程を含めて依頼することを推奨します。

取材・調査の有無

社内に十分な情報源(担当者・資料・データ)がある場合は、取材なしで執筆が可能です。一方、専門家へのインタビューや市場調査が必要な場合は、その分の費用と期間が加算されます。取材が必要かどうかは、初回打ち合わせで確認するとスムーズです。

業界の専門性

製造業・医療・金融など、専門用語や業界知識が必要な領域では、対応できるライターが限られるため、費用が高くなる傾向があります。逆に、業界への理解が浅い制作会社に依頼すると、内容の精度が下がり、読者の信頼を損なうリスクがあります。

デザイン・図解の作り込み

文字主体のシンプルなレポート形式か、インフォグラフィックや図解を多用するスライド形式かによって、デザイン費用は大きく変わります。視覚的な訴求力が高いビジュアル重視のホワイトペーパーほど、デザインコストが増加します。

修正回数と進行体制

修正回数の上限が契約に含まれているかどうかも、トータルコストに影響します。テクノポートでは各工程2回までの無償修正を標準としていますが、回数を超えた場合は追加費用が発生します。また、クライアント側の確認体制が整っていないと進行が遅れ、追加コストにつながることもあります。

ホワイトペーパーのタイプ

ホワイトペーパーには主に2つのタイプがあり、それぞれ制作費用や制作工程が異なります。どちらのタイプを選択するかは、ターゲット読者の特性や伝えたい内容の性質によって決まります。

A4縦長形式のレポートタイプ:文字が多い冊子タイプ

A4縦長形式のレポートタイプは、従来からある最もスタンダードなホワイトペーパーの形式です。このタイプは主に文字情報によって構成され、学術論文や調査レポートのような体裁を持っています。

このタイプの特徴は、詳細なデータ分析や専門的な知見を文章で丁寧に説明できることです。例えば、市場調査の結果を詳細に分析したり、技術的な課題について深く掘り下げたりする際に適しています。読者は時間をかけて内容を精読することが期待され、高い専門性を求める読者層に向いています。

制作面では、執筆に最も時間とコストがかかります。論理的な構成で情報を整理し、説得力のある文章を作成する必要があるため、専門的なライティングスキルが求められます。デザイン面では比較的シンプルで、文字の可読性を重視したレイアウトが中心となります。

一般的に10-20ページ程度の分量となることが多く、印刷物としても配布しやすい形式です。特に製造業や金融業界など、詳細な技術情報や分析データを重視する業界でよく採用されています。

パワポ形式の横長タイプ:ビジュアルやインフォグラフィックが多いタイプ

パワポ形式の横長タイプは、近年急速に普及している新しいホワイトペーパーの形式です。スライド資料のような構成で、視覚的な要素を多用して情報を伝えます。

このタイプの最大の特徴は、複雑な情報を視覚的に整理して、読者が直感的に理解しやすくすることです。インフォグラフィック、チャート、図表、イラストなどを効果的に活用し、短時間で要点を把握できるように設計されています。

特にデジタルマーケティングやIT業界で人気が高く、忙しいビジネスパーソンが隙間時間に読むことを想定した構成となっています。SNSでの拡散やWebサイトでの表示にも適しており、モバイルデバイスでの閲覧も考慮されています。

制作面では、デザインとビジュアル制作に最もコストがかかります。効果的なインフォグラフィックの作成には専門的なデザインスキルが必要で、データの可視化や概念の図解化に高い技術力が求められます。文章量は少なくなりますが、限られたスペースで要点を伝える高度なライティング技術が必要です。

一般的に15-30スライド程度の分量となり、各スライドが独立した情報単位として機能するよう設計されます。

ホワイトペーパーを作成するために必要な作業

ホワイトペーパーの制作は、単純に文章を書いてデザインを施すだけではありません。効果的なホワイトペーパーを制作するためには、戦略的な企画から始まり、詳細な構成設計、専門的な執筆、そして魅力的なデザインまで、複数の専門的な工程を経る必要があります。

①企画:想定読者の定義、全体のストーリーラインを決める(エクセルで作成)

企画工程は、ホワイトペーパー制作の根幹となる最も重要な工程です。ここで設定された方向性が、その後の全ての作業の品質を左右します。まず、想定読者の詳細な定義を行います。単に「BtoB企業の担当者」といった曖昧な設定ではなく、業界、企業規模、役職、抱えている課題、情報収集の行動パターンまで詳細に設定します。例えば、「従業員数300-1000名の製造業で、生産性向上を担当する課長クラス、現在手作業による非効率に悩んでおり、デジタル化の情報を収集中」といった具体的なペルソナを設定します。

次に、読者の課題認識から解決策の提示まで、論理的で説得力のあるストーリーラインを構築します。読者がどのような課題を抱え、なぜその課題が重要なのか、どのような解決方法があり、なぜ自社のソリューションが最適なのかを、段階的に説明するストーリーを設計します。

この企画工程では、エクセルを活用して情報を整理します。読者属性、課題、解決策、各セクションの目的、期待される読者の行動変化などを表形式で整理し、制作チーム全体で共有できる形にします。また、競合他社のホワイトペーパー分析や、自社の強みの整理なども併せて行います。

企画の精度が低いと、どれだけ優れた執筆やデザインを行っても、読者に響かない内容となってしまいます。そのため、この工程には十分な時間と専門知識を投入する必要があります。

②構成:各ページのレイアウト構成、Webサイトで言うワイヤーフレームのようなもの(パワーポイントで作成)

構成工程では、企画で決定したストーリーラインを具体的なページ構成に落とし込みます。この工程は、Webサイト制作におけるワイヤーフレーム作成に相当する重要な作業です。

各ページまたは各セクションについて、どのような情報をどのような順序で配置するかを詳細に設計します。文章、図表、画像、グラフなどの要素を適切に配置し、読者が自然な流れで情報を理解できるよう設計します。

パワーポイントを使用して、実際のページレイアウトに近い形で構成案を作成します。文章部分は箇条書きや概要で表現し、図表や画像の配置場所も明確に示します。これにより、執筆者とデザイナーが共通の認識を持って作業を進められます。

また、各ページの情報量のバランスも重要な検討事項です。読者が飽きずに最後まで読み続けられるよう、文字中心のページと視覚的なページを適切に配置し、リズム感のある構成を心がけます。

構成工程では、情報の優先順位付けも行います。限られたページ数の中で、最も重要な情報が確実に読者に伝わるよう、情報の配置と強調方法を設計します

③執筆

執筆工程では、構成で設計された内容に基づいて、実際の文章を作成します。ホワイトペーパーの執筆は、一般的な記事執筆とは異なる高度な専門性が求められます。

まず、専門的な内容を一般の読者にも理解しやすい形で説明する技術が必要です。業界の専門用語を適切に使いながらも、必要に応じて分かりやすい説明を加え、読者のレベルに合わせた表現を心がけます。

また、客観的で信頼性の高い情報提示が求められます。データや事例を効果的に活用し、主観的な意見ではなく事実に基づいた論理的な文章を構築します。引用する情報の出典を明確にし、読者が内容の信頼性を確認できるよう配慮します。

さらに、読者の行動を促すよう設計された文章構成も重要です。単に情報を提供するだけでなく、読者が次のアクションを取りたくなるような説得力のある文章を作成します。

④デザイン

デザイン工程では、執筆された文章と構成で設計されたレイアウトを組み合わせ、視覚的に魅力的で読みやすいホワイトペーパーを制作します。

まず、企業のブランドイメージに合致したデザインフォーマットを構築します。コーポレートカラー、フォント、ロゴの使用方法などを統一し、企業の一貫したブランドイメージを表現します。文字の可読性は最も重要な要素の一つです。適切なフォントサイズ、行間、文字間隔を設定し、長時間の読書でも疲れにくいレイアウトを心がけます。また、見出しや重要な情報の強調方法も効果的に設計します。

図表やグラフのデザインも重要な要素です。データを正確かつ分かりやすく表現し、読者が直感的に理解できるよう工夫します。色使いや形状にも配慮し、情報の重要度や関係性が視覚的に伝わるよう設計します。

印刷物として配布される場合には、印刷品質も考慮します。色の再現性や紙質との相性を考慮し、印刷時にも美しく仕上がるようデザインします。

作業ごとの費用

ホワイトペーパー制作の費用は、各工程の専門性と作業量に応じて設定されます。テクノポート社の価格設定をもとに、標準的な費用体型をご紹介します。

企画・構成:合わせて1万円/1ページ

企画と構成の工程は、ホワイトペーパーの成功を左右する重要な基盤作業として、合わせて1ページあたり1万円で設定されています。この価格設定は、専門的な戦略立案能力と豊富な経験に基づくものです。

企画工程では、マーケティング戦略の理解、ターゲット読者の深い分析、競合調査、自社の強みの整理などを行います。これらの作業には、単純な時間だけでなく、蓄積された知識と経験が必要です。優秀なマーケティングコンサルタントやリサーチが関わることで、効果的な企画が立案されます。

構成工程では、企画で決定された方向性を具体的なページ構成に落とし込みます。情報の論理的な流れ、読者の関心を維持する構成、視覚的な要素の配置など、多角的な検討が必要です。また、後工程の執筆者とデザイナーが効率的に作業できるよう、詳細で分かりやすい指示書を作成します。

15ページのホワイトペーパーの場合、企画・構成費用は15万円となります。この投資により、その後の執筆とデザイン工程が効率的に進行し、最終的に高品質なホワイトペーパーが完成します。企画・構成を軽視して費用を削減すると、後工程での修正や作り直しが発生し、結果的に総コストが増加するリスクがあります。

執筆:10万円(5,000文字程度を想定)

執筆費用は、5,000文字程度を想定して10万円に設定されています。この価格設定は、専門的なBtoBライティングの技術と、業界知識を持つライターの希少性を反映しています。

ホワイトペーパーの執筆には、一般的な記事執筆とは異なる高度なスキルが求められます。まず、専門的な内容を正確に理解し、それを読者のレベルに合わせて分かりやすく表現する能力が必要です。技術的な概念や複雑なビジネスモデルを、論理的かつ説得力のある文章で説明しなければなりません。

また、読者の課題意識を喚起し、解決策への関心を高め、最終的に具体的なアクションを促すという、マーケティング的な文章構成技術も必要です。単なる情報提供ではなく、読者の心理的な変化を計算した戦略的な文章作成が求められます。

さらに、信頼性の確保も重要な要素です。データの引用、事例の紹介、専門家の意見の引用など、客観的で検証可能な情報を効果的に活用し、読者の信頼を獲得する文章を作成します。

5,000文字という文字数は、読者が集中して読み切れる適切な分量であり、同時に十分な情報量を提供できる分量でもあります。この分量で効果的なホワイトペーパーを作成するには、情報の選択と表現の技術が重要になります。

デザイン:1.5万円/1ページ

デザイン費用は1ページあたり1.5万円に設定されており、これは視覚的な専門性と制作技術の価値を反映した価格です。ホワイトペーパーのデザインは、単純な装飾ではなく、情報伝達を効果的にサポートする重要な機能を持っています。

まず、情報の階層構造を視覚的に表現する技術が必要です。見出し、本文、図表、キャプションなどの要素を適切に配置し、読者が自然な流れで情報を理解できるよう設計します。フォントの選択、サイズ設定、色使いなど、細部にわたる調整が必要です。

図表やグラフのデザインも重要な要素です。データを正確かつ魅力的に表現し、読者が直感的に理解できるよう工夫します。複雑な情報を整理し、視覚的に分かりやすく表現するインフォグラフィックの制作技術も求められます。

また、企業のブランドイメージとの整合性も重要です。コーポレートカラーやロゴの効果的な活用、企業の個性を表現するデザイン要素の組み込みなど、ブランディングの観点からのデザイン設計が必要です。

15ページのホワイトペーパーの場合、デザイン費用は22.5万円となり、これは総制作費の重要な部分を占めます。高品質なデザインにより、読者の興味を引き、最後まで読み続けてもらえるホワイトペーパーが完成します。

こんな会社は要注意

ホワイトペーパー制作を依頼する際には、避けるべき制作会社の特徴を理解しておくことが重要です。以下のような特徴を持つ会社に依頼すると、期待した効果を得られない可能性が高くなります。

主体的な「企画」の提案ができず、また精度が低い(AIで作ったそのままの構成など)

近年、AI技術の発達により、ホワイトペーパーの構成案を自動生成できるツールが登場しています。しかし、AIが生成したそのままの構成を提案する制作会社は要注意です。

AIが生成する構成は、一般的なパターンに基づいており、クライアント企業の独自性や業界特有の課題を反映していません。また、競合他社との差別化も考慮されておらず、ありきたりな内容になってしまう可能性があります。

優良な制作会社は、AIツールを活用する場合でも、それを叩き台として使用し、クライアントの状況に応じてカスタマイズします。クライアントの事業内容、ターゲット読者、競合環境、マーケティング目標などを詳細にヒアリングし、それらを反映した独自の構成を提案します。

企画の精度が低い制作会社の特徴として、ターゲット読者の設定が曖昧、課題の深掘りが不十分、解決策の論理的な組み立てができていない、競合分析が表面的、などが挙げられます。これらの問題があると、どれだけ美しいデザインを施しても、読者に響かないホワイトペーパーになってしまいます。

初回提案の段階で、既存のテンプレートに当てはめただけのような企画を提示する会社は避けるべきです。クライアントの課題を深く理解し、独自の視点から企画を提案できる会社を選ぶことが重要です。

戦略からの目的を理解していない

ホワイトペーパーは、企業のマーケティング戦略の一部として機能するものです。単体で存在するのではなく、全体的なマーケティング戦略の中でどのような役割を果たすのかを理解していない制作会社は要注意です。

戦略的な視点が欠けている制作会社は、ホワイトペーパーの制作を単純な制作物として捉えがちです。リード獲得、顧客教育、ブランディング、競合差別化など、ホワイトペーパーが果たすべき具体的な役割を理解せず、見た目の良い資料を作ることが目的になってしまいます。

また、ホワイトペーパーを読んだ読者に、その後どのような行動を取ってもらいたいのかという視点も重要です。資料請求、セミナー参加、営業担当者との面談など、次のステップへの導線を意識した構成になっているかが、効果的なホワイトペーパーの条件です。

さらに、営業チームとの連携も重要な要素です。ホワイトペーパーをダウンロードした見込み客に対して、営業チームがどのようにアプローチするのか、そのために必要な情報や切り口が盛り込まれているかも考慮すべき点です。

戦略的な視点を持つ制作会社は、ホワイトペーパー制作の前段階で、クライアントのマーケティング戦略全体を理解し、その中でのホワイトペーパーの位置づけを明確にします。

お客様の業界に精通していない

ホワイトペーパーの効果を最大化するためには、対象となる業界の深い理解が不可欠です。業界に精通していない制作会社では、読者に響く内容を制作することは困難です。

業界への理解が不足している制作会社の問題点として、まず業界特有の課題を正確に把握できないことが挙げられます。表面的な情報収集では、読者が本当に悩んでいる課題や、解決の優先度を理解することはできません。

また、業界の専門用語や商慣習への理解不足も問題となります。読者にとって当たり前の概念を過度に説明したり、逆に専門的すぎる内容を説明不足のまま提示したりすることで、読者の信頼を失う可能性があります。

競合環境の理解も重要な要素です。業界に精通していない制作会社では、競合他社の動向やポジショニングを正確に把握できず、差別化の効いた内容を制作することができません。

さらに、業界のトレンドや今後の展望についての知識も必要です。現在の課題だけでなく、将来的に重要になる課題や技術動向を踏まえた内容にすることで、より価値の高いホワイトペーパーになります。

優良な制作会社は、クライアントの業界について事前に十分な調査を行い、業界誌の購読、展示会への参加、専門家へのインタビューなどを通じて知識を深めます。また、同業界での制作実績を豊富に持っており、蓄積されたノウハウを活用できます。

初回打ち合わせで、制作会社がどの程度業界について理解しているかを確認し、表面的な知識しか持たない会社への依頼は避けるべきです。業界への深い理解を持つ制作会社を選ぶことで、読者に真に価値あるホワイトペーパーを制作することができます。

外注を失敗しないために行うべきこと

ホワイトペーパーの制作を外注する際には、多くの企業が期待した結果を得られずに失敗しています。制作会社の選定から発注、そして完成まで、適切なプロセスを踏むことで、このような失敗を避けることができます。

初回打ち合わせ時に制作実績を必ず見せてもらう

制作会社を選定する際の最も重要なポイントは、実際の制作実績を確認することです。ホームページに掲載されている実績だけでなく、初回打ち合わせでは必ず実物のホワイトペーパーを見せてもらいましょう。

実績を確認する際は、単に見た目の美しさだけでなく、内容の論理性や説得力も評価しましょう。ターゲット読者が明確に設定されているか、課題提起から解決策提示までの流れが自然で説得力があるか、専門的な内容が分かりやすく説明されているかなど、多角的な観点から評価します。

また、自社の業界や類似業界での制作実績があるかも重要な確認ポイントです。業界特有の課題や専門用語を理解している制作会社は、より効果的なホワイトペーパーを制作できる可能性が高くなります。

制作実績の中で、特に企画・構成の部分に注目しましょう。見た目は美しくても、企画が浅く効果の期待できないホワイトペーパーを制作している会社もあります。読者のペルソナ設定、課題の深掘り、解決策の論理的な組み立てなど、戦略的な企画ができているかを評価します。

可能であれば、制作したホワイトペーパーの効果測定結果も確認しましょう。ダウンロード数、読了率、その後の商談創出数など、具体的な成果を示せる制作会社は信頼性が高いといえます。

コンサルタントや営業がその内容を根拠を持って説明できているか

制作会社の担当者が、なぜそのような企画・構成にしたのか、どのような効果を期待しているのかを論理的に説明できるかは重要な判断基準です。単に「過去の実績があるから」「一般的にこのような構成が良いとされているから」といった曖昧な説明ではなく、具体的な根拠を示せるかを確認しましょう。

例えば、ターゲット読者の行動パターンや情報収集の傾向を分析し、それに基づいて構成を設計しているか、競合他社のホワイトペーパーとの差別化ポイントを明確にしているか、自社の強みを効果的に伝える構成になっているかなど、戦略的な視点から説明できるかが重要です。

また、業界に関する知識の深さも確認ポイントです。自社の業界特有の課題や商慣習、専門用語などについて理解があり、それを踏まえた提案ができているかを評価しましょう。表面的な知識しかない担当者では、読者に響くホワイトペーパーは制作できません。

制作プロセスについても詳細な説明を求めましょう。企画から完成まで、どのような工程を経て、各工程でどのような成果物を提供するのか、品質管理はどのように行うのかなど、具体的なプロセスを説明できる会社は信頼性が高いといえます。

見積もりと同時にストーリーラインは出してくれますか?

優良な制作会社は、見積もりの段階でホワイトペーパーの大まかなストーリーラインを提示できます。これは、本格的な制作に入る前に、クライアントと制作会社の認識を合わせるための重要なプロセスです。

ストーリーラインの提示により、制作会社がクライアントの課題や要求を正しく理解しているか、効果的な解決策を提案できるかを事前に確認できます。また、完成時のイメージを共有することで、期待値の相違による後々のトラブルを避けることができます。

ストーリーラインを確認する際は、読者の課題認識から始まり、段階的に解決策へと導く論理的な流れになっているかを評価しましょう。唐突に自社のサービス紹介が始まったり、読者の課題と解決策の関連性が薄かったりする構成では、効果的なホワイトペーパーにはなりません。

ストーリーラインの段階で修正要求に柔軟に対応してくれるかも確認ポイントです。クライアントの要求を理解し、より良い方向性を提案できる制作会社を選ぶことが重要です。

製造業のホワイトペーパー制作に関しては、些細なことでもテクノポートにご相談ください!

複雑な技術を分かりやすく伝え、リード獲得を最大化する。製造業のホワイトペーパーには、専門知識とマーケティング視点の双方が求められます。1,200社超の製造業支援実績を誇るテクノポートは、技術者ライターとWebマーケターが連携し、ホワイトペーパーの企画から改善までをワンストップで担う稀有なパートナーです。

テクノポートのホワイトペーパー制作サービスはこのようなサービスです >

製造業専門だからこその実績

テクノポートは創業以来、製造業・ものづくり企業に特化してWebマーケティングを支援し、その実績は1,200社以上に及びます。さらに160名を超える技術ライターが在籍し、それぞれのテーマに最適な専門家が執筆を担当します。
技術ライティングサービス

「技術者ライター×製造業出身コンサル」のダブル体制

ライティングを担うのは元技術者や現役エンジニアの専業・副業ライター。機械・ロボット・電気電子・化学など幅広い分野に精通し、「専門的なのに読みやすい」資料を実現します。制作全体は製造業経験者のコンサルタントが統括し、ターゲットの課題を的確に捉えた構成を提案します。

AIと最新ナレッジを活かした成果創出

2025年4月には、製造業向けの実践書『ホワイトペーパーマーケティングの教科書』を刊行。AIを活用した効率的な執筆・デザイン手法や、レイアウト別の最適化ノウハウを公開するなど、常に最新の知見をクライアントへ還元しています。

テクノポートのホワイトペーパー制作サービス

  • 対応範囲:企画構成/取材/執筆/デザイン/LP・導線設計/運用改善
  • 納期:標準1〜2 か月、各工程2回まで無償修正可
  • 形式・ページ数:PPT・イラストレータほか/1ページから数十ページまで柔軟に対応
  • オプション:現地撮影・イラスト・インフォグラフィック制作も可
この記事の執筆者
卜部克哉
テクノポート株式会社
技術ライティング事業部 責任者

【経歴】
機器メーカーで技術営業(7年)→ Web広告代理店 → テクノポート入社

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・製造業のWebコンテンツ制作
・SEO記事、技術記事、導入事例記事、ホワイトペーパー(ダウンロード用資料)
・技術記事の制作本数は100本を超える

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