技術ライティングコラム

SEOコンテンツの制作方法。基本から分析、事例紹介、AIの活用までを徹底解説

【執筆者紹介】卜部克哉
この記事の執筆者
卜部克哉
会社名:テクノポート株式会社
執筆テーマ:Web広告、Webマーケティング
【経歴】
通信機器メーカーでの法人営業を経てWebマーケティングコンサルタントへ。セールスとWebマーケティング(サイト改善/SEO/Web広告など)両方の視点から製造業の認知拡大とリード獲得施策を得意としている。

【寄稿実績】
製造業にとってオンライン展示会は“使える”のか? コロナ後の可能性を考える(MONOist)
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こんにちは、テクノポートの卜部です。SEOの肝はコンテンツの品質ですが、そのコンテンツの作り方には少し専門的なノウハウが必要になってきます。今回の記事では、SEOコンテンツの制作方法の基本から分析、事例紹介、AIの活用までを徹底解説します。

SEOとは何か、その重要性

まずはSEOの基本的な定義とビジネスに与える影響や重要性についておさらいします。

SEOの基本的な定義

SEOは検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略で、GoogleやYahoo!などの検索エンジンがWebサイトを検索結果に順位付けする仕組みを理解し、Webサイトを最適化し上位表示させることを指します。

Webサイトが特定のキーワードで上位表示されるとWebサイトへの訪問者が増え、サービスやプロダクトを人々に認知させることが可能になります。

SEOがビジネスに与える影響

SEOは、サービスやプロダクトを「認知」させるための手段の一つです。広告や展示会やセミナーなど、プロモーションにはさまざまな手法がありますが、SEOはその方法論さえ押さえれば自身で無料で行えることから、コストパフォーマンスが非常に優れています。

また、一度上位表示されると、その効果は長期間にわたり継続されます。いくら良いサービスやプロダクトを生み出しても、人々に認知されないとそれはないものと同じで、その認知の強力な施策がSEOになります。

SEOとリード獲得・営業成果

SEOは認知獲得のための方法ですが、Webサイトへアクセスしてきた人を問い合わせや購入につなげるためには、Webサイト内のコンテンツの質が重要になってきます。多くの人に知ってもらうことと、その中から問い合わせや購入(コンバージョン)の確率を高めることの両方が叶って初めて効果的な方法と言えるでしょう。

また、BtoBのマーケティングにおいては、SEOで集客したユーザーが問い合わせに至るとリード情報となり、そこから営業や商談が初めて可能になります。まずはSEOによる集客、その次にあなたの会社のサービスやプロダクトの魅力を伝えるコンテンツによる問い合わせ、その2つのハードルを特に意識してコンテンツを設計することが重要です。

SEOに適したコンテンツ作成のための戦略

ビジネスに大きな影響を与えるSEOコンテンツですが、次にその作成のための戦略や方向性について解説します。

キーワードリサーチの重要性

SEO対策の出発点となるのは、対策キーワードです。対策キーワードとは、そのキーワードが検索エンジンで検索されたときにあなたのページを上位表示させるキーワードです。例えばあなたの会社が「IoTデバイス」の製造販売を行っているとすると、「IoT 導入」「IoT 工場」「IoT コスト」などが対策キーワードとなってくるでしょう。

あなたの事業に関連し、あなたの事業のターゲットが検索しそうなキーワードを調査することがキーワードリサーチの第一歩です。

検索意図の種類と特徴

あなたの事業に合致するキーワードを洗い出したあとには、そのキーワードを種類に分け、同時に月間検索ボリュームも調査していきます。キーワードの種類は大まかに①購買検討キーワード、②比較検討キーワード、③情報収集キーワードの3つに分けることができます。「IoTデバイス」の関連キーワードを例にいくつか分類してみます。

①購買検討キーワード

一番問い合わせ率が高いのがこのキーワードです。具体的な型名や商標名が購買検討キーワードになります。

②比較検討キーワード

このキーワードは①の次に問い合わせ率が高いキーワードです。「IoT デバイス 納期」「IoT デバイス 費用」「IoT デバイス 生産管理」など、製品+αで検索されることが多い点に特徴があります。

③情報収集キーワード

実際のサービスやプロダクトを含まず、例えば「スマートファクトリー」や「工場 見える化」など課題系や勉強系のキーワードです。これは問い合わせ率としては一番低いですが、検索ボリュームが多いのでブランディングには効果的です。

検索意図と競合記事の調査

対策キーワードが決まったら、その対策キーワードの関連キーワードや再検索キーワードを調査します。それが対策キーワードについての検索意図です。

さらに対策キーワードを実際に検索してみて、競合記事に何が書かれているかを調べます。1ページ目(1位~10位)の記事は全て目を通すようにして、それらの記事よりユーザーにとって有益なコンテンツを作成する必要があります。

このときの「有益」をGoogleが品質評価ガイドラインで定義しているところによると、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の4つの要素になり、E-E-A-Tという略で表現されます。

つまり、競合記事に対してより経験的に書かれており、より専門的に書かれており、より権威性をもって書かれており、より信頼性をもって書かれていることが重要になります。

SEOコンテンツ制作の分析と改善

SEOコンテンツは制作して終わりではありません。制作後のトラフィックやユーザー行動を分析して初めてPDCAサイクルを回していくことができます。

トラフィックの監視と解析

SEOコンテンツの分析は、トラフィック分析がメインとなります。SEOでは、どのページが、どのキーワードで、何位に表示され、何回流入してきたかの4つの要素が重要になってきます。この要素は流入面(トラフィック面)を見る指標です。

流入面の分析は、主にGoogleサーチコンソールのツールを使います。あなたの事業のターゲットキーワードの内、現在どのキーワードでどのくらいの流入があるかが分ければ、更に対策すべきキーワードがわかってきます。それがトラフィックの監視と解析になります。

ユーザー行動の追跡と分析

ユーザー行動はユーザーがサイトに入ってきたあとの分析です。トラフィックの解析は、Googleサーチコンソールを使用するのに対して、ユーザー行動はGoogleアナリティクスを用いて分析することが多いです。

ユーザー行動を見るときの重要な指標は、回遊率、滞在時間、コンバージョン経路、コンバージョン率などになります。SEOコンテンツで生まれたトラフィックに対して、サービスやプロダクトをサイト内でどのように訴求していくか、またそのようなページ移動をさせてコンバージョンにまで至らせるか、という戦略を立てるためには、ユーザー行動の追跡と分析が必要不可欠になってきます。

SEOコンテンツ制作のベストプラクティスと事例紹介

SEOコンテンツ制作の事例として、弊社で制作した事例をいくつか紹介させていただきます。

水野鉄工株式会社様

水野鉄工様へはさまざまなヒアリングを通じて、「大物ワーク」「ガントリーローダー」「頑丈」など、他社と差別化できるキーワードを特定しました。市場調査の結果、これらのキーワードに対する需要が一定存在し、競合も少ないことが判明したため、「大物」「ガントリーローダー」をWeb戦略の中心に据えることを決定しました。

その結果検索順位が「大物 自動搬送」で1位、「ガントリーローダー」で2位となり、従来サイトと比較してアクセス数が大幅に増えました。

株式会社アコースティック・アドバンス様

検索ボリュームが少なくても、選定したターゲットが使いそうなキーワード(例:保育園 騒音、幼稚園 騒音問題 など)と、幅広いターゲットが使いそうだが、音に関する悩みを抱えているユーザーが使いそうなキーワード(例:反響音、吸音 など)の両面でSEO対策を実施しました。売り込みとなる情報ではなく、課題解決につながる情報を多く提供することで検索上位表示を実現しました。

株式会社富士産業様

富士産業様のキーワード対策については、リニューアル前は「シャーリング加工」などの加工キーワードがメインで対策を打っていましたが、競合の加工業者と差別化ができないため、製作金物系のキーワードを調査し、競合と需要から最適なものをピックアップし対策を行いました。

人工知能(AI)とSEOコンテンツ制作

最後にChatGPTの出現によってさまざまな業界に変革が起きると言われていますが、SEOコンテンツの制作においても例外ではありません。

AIがSEO業界にもたらす変化

ChatGPTはOpenAIが開発したAIチャットボットです。さまざまな質問に的確に答えることで昨今注目を集めています。ChatGPTは文章作成も得意としているので、SEOコンテンツをChatGPTに書いてもらうことも可能になってきます。

Googleが次のページでAIによるコンテンツに対するガイドラインを公開しています。

「コンテンツの作成方法を問わず、Google 検索で成功を収めるには、E-E-A-Tの品質を満たす、オリジナルで高品質な、ユーザー第一のコンテンツの制作を意識する必要があります。」

参照:AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス https://developers.google.com/search/blog/2023/02/google-search-and-ai-content?hl=ja

人の手で書くのでもAIが書くのでもその方法は問わず、ユーザーに有益な情報であれば等しく評価されます。その視点を忘れずにコンテンツ制作をすれば、AIは十分に強力なサポーターとして活用できるでしょう。

AIによるコンテンツ生成の可能性と限界

弊社では特にSEOコンテンツの記事構成の作成でChatGPTを活用しています。例えば関連キーワードを元に記事構成を作成してもらい、さらに競合記事を元に記事構成を作成してもらい、それを一つにまとめればユーザーニーズと競合記事を踏まえた記事構成をすぐに作ってくれます。

しかし、実際の記事執筆にChatGPTを用いると、記事の内容が当たり障りのない文章になり面白みにかけることが多いため、記事執筆は人の手で書くケースが多いです。

AIの得手不得手を十分に理解することで、SEOコンテンツの制作にもAIは活用できます。

まとめ

SEOコンテンツの制作方法。基本から分析、事例紹介、AIの活用までを解説してきました。SEOでは、小手先のテクニックよりも、ユーザーにとってそのコンテンツが有益かどうかが非常に重要になってきます。

品質の高いコンテンツを作ることがすなわちSEOコンテンツの制作方法の王道であり、その基本を忘れずに取り組んでいきたいものです。

この記事の執筆者
卜部克哉
会社名:テクノポート株式会社
執筆テーマ:Web広告、Webマーケティング
【経歴】
通信機器メーカーでの法人営業を経てWebマーケティングコンサルタントへ。セールスとWebマーケティング(サイト改善/SEO/Web広告など)両方の視点から製造業の認知拡大とリード獲得施策を得意としている。

【寄稿実績】
製造業にとってオンライン展示会は“使える”のか? コロナ後の可能性を考える(MONOist)
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