技術ライティングコラム

ホワイトペーパーの書き方(執筆方法)|AIを使ったライティング手法

【執筆者紹介】卜部克哉
この記事の執筆者
卜部克哉
テクノポート株式会社
技術ライティング事業部 責任者

【経歴】
機器メーカーで技術営業(7年)→ Web広告代理店 → テクノポート入社

【得意分野】
・製造業のWebコンテンツ制作
・SEO記事、技術記事、導入事例記事、ホワイトペーパー(ダウンロード用資料)
・技術記事の制作本数は100本を超える

【寄稿実績】
AI時代における製造業のコンテンツ戦略|MONOist
製造業にとってオンライン展示会は“使える”のか?コロナ後の可能性を考える|MONOist

【SNS】
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YouTube|テクノポートアカウント
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テクノポートでホワイトペーパーの制作担当をしている卜部です。本記事では、AIを使ったホワイトペーパーの書き方(執筆方法)をご紹介します。

ホワイトペーパーとは?

ホワイトペーパーとは、BtoBマーケティングにおいて見込み顧客のリード獲得を目的に作成する情報資料です。製品カタログやサービス資料と異なり、「業界課題の解説」「技術トレンドの整理」「導入事例の紹介」といった、読者にとって純粋に役立つ内容を中心に構成します。読者が自らの意志でダウンロードするという性質上、問い合わせフォームや資料請求よりもずっと広い潜在顧客層にアプローチでき、しかも購買関心の高い質のよいリードを獲得しやすいのが最大のメリットです。

フォームの種類 リーチできる顧客層 購買意欲
問い合わせフォーム 課題も解決策も明確な層 高い
カタログ・サービス資料 自社製品に関心がある層 中〜高
ホワイトペーパー 課題は感じているが解決策を探し始めた段階の層 低〜中

製造業や装置メーカーであれば、「自動化の課題と解決策」「検査工程の最新技術動向」「コスト削減につながる設計の考え方」といったテーマのホワイトペーパーが、設計・購買・生産技術部門の担当者に自然な形でリーチする手段として機能します。

ホワイトペーパーの書き方の全体像を把握する

ホワイトペーパーの書き方を理解するうえで最初に押さえるべきは、「全体→各ページ」という2段階の構造です。まず資料全体のテーマ・ストーリーラインを固め、そのうえで各ページを個別に作り込んでいきます。この順序を守らないと、ページ間の論理的つながりが弱い資料になってしまいます。

全体の工程は以下の7ステップで構成されます。

工程 対象 内容 アウトプット
全体 調査 詳細調査レポート(AI生成テキスト)
全体 ストーリーライン構築 ページ構成一覧表(Excel)
各ページ 深掘り調査 ページ別調査テキスト(AI生成)
各ページ レイアウト構成 ワイヤーフレーム(スライド)
各ページ 執筆 本文テキスト入りスライド
各ページ 最終チェック・推敲 校正済み完成スライド
各ページ デザイン 完成ホワイトペーパー

以降の章で、各工程を具体的に解説します。

執筆工程①【全体】調査

AIのディープリサーチで情報の土台を作る

最初にやるべきことは、作ろうとしているテーマについて徹底的に調べることです。ここで手を抜くと、後の工程でいくら文章を磨いても「薄い資料」という印象は消えません。逆に、この調査工程が充実していれば、執筆の労力は大幅に下がります。

ChatGPTやGeminiのディープリサーチを使い倒す

現在のAIには「ディープリサーチ」と呼ばれる機能があります。ChatGPT(Deep Research)やGemini(Deep Research)は、単なる知識の回答ではなく、複数のWebページを横断的に収集・分析して体系的なレポートを生成してくれます。ホワイトペーパーの調査工程との相性は抜群です。

プロンプトの例を示します。

「製造業における品質検査の自動化について、現状の課題、主要な技術アプローチ、国内外の先進事例、今後の展望を含む詳細なリサーチレポートを作成してください。英語の情報源や海外の調査レポートも積極的に参照してください」

「英語の情報源も参照してください」という一文を必ず加えることが重要です。日本語のWebだけでは得られない統計データ・最新研究・先進事例が、海外には豊富に存在します。製造業であれば、欧米の業界レポート(Deloitte、McKinsey、IDCなど)やIEEEの技術論文を参照させることで、情報の信頼性と深さが別次元になります。

アウトプット:テキストベースの詳細調査レポート(AI生成)

執筆工程②【全体】ストーリーラインを構築する

「課題」から始めることが鉄則

調査で情報の土台ができたら、次は10〜15ページ程度の資料全体の骨子を設計します。「どのページに、何を、どの順序で伝えるか」をここで決めます。

BtoBマーケティング、とりわけ製造業向けのホワイトペーパーでは、ストーリーラインは必ず「読者の課題」から始めます。冒頭から自社製品・サービスの説明をしても、読者には刺さりません。「これは自分の現場の話だ」という共感から入ることで、読み進める動機が生まれます。

ストーリーラインの基本パターンはこの流れで考える

製造業向けホワイトペーパーの典型的な構成は、以下の流れが有効です。

  1. 業界・市場の現状:読者を取り巻く環境の変化(自動化の波、人手不足、コスト圧力など)
  2. 現場が抱える課題:具体的な問題・ボトルネック・損失
  3. 課題が解決されない場合のリスク:放置した場合の将来コスト・競合との差
  4. 解決の考え方・アプローチ:どういう方向性で解くべきか
  5. 具体的な技術・手法・ソリューション:自社の強みが自然な形で登場する
  6. 導入事例・数値効果:第三者の目線での証拠
  7. 次のアクションへの誘導:問い合わせ・相談・資料請求

ページ構成はExcelで一覧管理する

各ページに「ページタイトル」と「そのページに書くべき内容の箇条書き(3〜5点)」をExcelにまとめます。これが全工程を通じた設計図になり、後工程で「このページは何のためにある」という目的を見失わずに済みます。作業者が複数いる場合の共有ツールとしても機能します。

アウトプット:ページ構成一覧表(Excel)

執筆工程③【各ページ】調査

ページ単位のテーマで再度深掘りする

全体の骨子が決まったら、各ページのテーマに絞り込んで再度調査を行います。工程①の調査は「全体像の把握」が目的だったため、各ページに必要な情報の解像度としては不十分です。ページ単位の深掘り調査が、記事のコンテンツとしての厚みを決定します。

例えば「品質検査自動化の課題」というページを作るなら、以下のようなプロンプトでAIに深掘り調査させます。

「工場の品質検査工程における自動化の具体的な課題を、技術的な観点・コスト的な観点・人材的な観点に分けて詳しく調査してください。製造現場の実態に即した内容で、海外の事例や調査データも含めて教えてください」

ChatGPTのWeb検索機能、GeminiのDeep Research、Perplexityなどを使い分けると、同じテーマでも異なる角度の情報が得られます。2〜3種類のAIで調査を行い、情報を突き合わせることで精度が上がります。

アウトプット:各ページテーマに関するAIによる詳細調査テキスト

執筆工程④【各ページ】本文ブロックのレイアウト構成を決める

情報の論理構造を先に整理する

ページの内容が固まったら、次は「その情報をどう見せるか」の設計に移ります。内容が良くても、ページ上の情報の整理が悪ければ読み手には伝わりません。この工程は、Webサイト制作における「ワイヤーフレーム設計」に相当します。

情報の論理構造に合ったレイアウトパターンを選ぶ

情報の種類によって、適切なレイアウト表現は異なります。主なパターンは以下のとおりです。

  • 課題の列挙:問題点が複数ある場合 → アイコン付きの箇条書きブロック、3点セットなど
  • 原因と結果の関係:メカニズムを説明する場合 → 矢印フロー、原因→結果の2段構造
  • 工程・プロセスの説明:ステップがある場合 → 横並びフロー図、番号付きステップ
  • 対比・比較:Before/Afterや従来法との違いを示す場合 → 左右対比の2カラム構造
  • 数値・効果の提示:データで根拠を示す場合 → 大きな数字の強調表示、グラフ・図表

パワーポイントでブロックを置いて設計する

情報の論理構造が決まったら、パワーポイントやGoogleスライドのページ上に、本文ブロック・見出し・図表・余白などを矩形で表現します。この段階では、文章はダミーテキストで構いません。デザインや配色も不要です。「何をどこに置くか」だけを決めることに集中します。

アウトプット:スライド上のブロックレイアウト(ワイヤーフレーム)

執筆工程⑤【各ページ】執筆

レイアウトのスクショをAIに投げて書かせる

レイアウト構成が決まったら、いよいよ本文の執筆です。この工程では「レイアウトのスクリーンショットをAIに渡す」という方法を使います。これが、文字量の調整という長年の悩みを解決する鍵になります。

スクショを渡すと、AIがブロックに収まる分量で書いてくれる

作成したワイヤーフレームのスクリーンショットを撮り、ChatGPTやClaudeなどのマルチモーダルAIに貼り付けたうえで、以下のように指示します。

「このスライドレイアウトに合わせて、各テキストブロックの本文を執筆してください。テーマは『工場における品質検査自動化の課題』です。各ブロックの面積に収まる分量を意識して書いてください。文体はです・ます調で、読者は製造業の生産技術部門の担当者を想定しています」

AIはブロックのサイズと配置を画像から読み取り、各ブロックに収まる文字数を自動的に調整した本文を生成します。「書いたら入りきらかった」という手戻りが大幅に減ります。

生成されたテキストは必ず自分の目で編集する

AIが生成した本文は、そのまま使用するのではなく、必ず確認と編集を加えます。チェックすべき主なポイントは以下の3点です。

  • 事実の正確性:調査結果と整合しているか、数値・固有名詞に誤りはないか
  • 自社らしい表現:読んで違和感のある表現、一般的すぎる記述になっていないか
  • 読者目線:ターゲット顧客が読んで「自分事」と感じられる内容になっているか

アウトプット:本文テキスト入りスライド

執筆工程⑥【各ページ】最終チェックと推敲

AIと人の目で二重に確認する

全ページの執筆が完了したら、最終チェックと推敲を行います。「書き終えた=完成」ではありません。この工程での手入れが、資料全体の完成度を決定します。

まずスライドをPDF形式で書き出し、AIに読み込ませて一次チェックをします。プロンプトの例を以下に示します。

「このホワイトペーパーのPDFを読み、①誤字脱字・表記揺れ、②不自然・わかりにくい表現、③論理の飛躍や矛盾、④主張と根拠の対応関係に問題がある箇所を、ページ番号とともにリストアップしてください」

AIによる一次チェックが終わったら、必ず人の目で最終的な通し読みをします。「このホワイトペーパーをダウンロードしたターゲット顧客が、最初のページから最後まで読んだときに、どう感じるか」を想像しながら読むことが大切です。必要であれば、業界に詳しい社内の同僚や現場担当者に事前確認してもらうと、技術的な誤りや表現の違和感に早期に気づけます。

アウトプット:校正・推敲済みの完成スライドデータ

執筆工程⑦【各ページ】デザインを加えてホワイトペーパーを完成させる

執筆工程が終わった段階で、レイアウトと全ページの本文テキストが出揃った状態になっています。ここからがデザインの工程です。

配色・フォント・アイコン・図表のビジュアル・ページの背景・表紙デザインなどを整えていきます。文章とレイアウトが先に確定しているため、デザイナーへの指示が明確になり、「テキストが変わったのでデザインをやり直す」という手戻りが起きにくくなります。これがこの進め方の大きなメリットの一つです。

デザインが完成すれば、ホワイトペーパーとして公開・配布できる状態の完成品になります。

製造業のホワイトペーパー制作は、テクノポートにお任せください

ここまで紹介してきた7つの工程を正しく実行するには、相応の時間とノウハウが必要です。「進め方はわかったが、社内にリソースがない」「製造業の技術的な内容を外部ライターに正しく理解してもらえるか不安」というお声を多くいただきます。

テクノポートは、そのような製造業・ものづくり企業のホワイトペーパー制作を専門的に支援している会社です。

製造業の現場経験者が執筆するので、技術の深さが違います。 テクノポートには160名を超える技術ライターが在籍しており、作成するテーマに最も精通したライターが執筆を担当します。技術的な正確さを保ちながら、購買担当者・設計担当者・生産技術担当者など、それぞれの読者に伝わる言葉で書くことができます。

1,200社以上の製造業支援実績があります。 テクノポートは創業当初から製造業のWebマーケティングに特化してきました。「どんな内容が製造業の購買担当者に刺さるか」「どういう構成が問い合わせにつながるか」という知見が、1,200社以上の支援実績のなかに蓄積されています。

ホワイトペーパーのテーマ設定・企画構成から、一貫して支援できます。 「何をテーマにすればいいかわからない」という段階からでも、製造業経験者のコンサルタントが現場目線でゼロから提案します。テキスト執筆・デザイン・一部工程のみのご依頼にも対応しています。

対応可能なホワイトペーパーの仕様は以下のとおりです。

項目 内容
ファイル形式 PowerPoint(.pptx)、Adobe Illustrator(.ai)など
ページ数 1ページ〜(最大ページ数制限なし)
標準納期 1〜2ヶ月程度
修正回数 構成・テキスト・デザインの各工程で2回ずつ(状況に応じてそれ以上も対応可)
取材対応 オンライン取材・プロカメラマンによる現地撮影・イラスト作成 いずれも対応可能
部分依頼 企画構成のみ、テキストのみ、デザインのみなど一部工程の依頼も可能
料金の目安 ¥225,500〜(例:3,000文字・5ページ・取材なし・PowerPoint形式)

製造業のリード獲得施策としてホワイトペーパーの活用をお考えの方は、まず無料の「なんでも相談会」にお申し込みください。テーマ・構成・予算・スケジュールなど、どんな段階のご質問にもお答えします。

なんでも相談はこちら

この記事の執筆者
卜部克哉
テクノポート株式会社
技術ライティング事業部 責任者

【経歴】
機器メーカーで技術営業(7年)→ Web広告代理店 → テクノポート入社

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・製造業のWebコンテンツ制作
・SEO記事、技術記事、導入事例記事、ホワイトペーパー(ダウンロード用資料)
・技術記事の制作本数は100本を超える

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